【教育】親の学歴が低い家庭のもとで生まれた子は諦めるしかないのか。
※前提:ここでは「学力」に注目しています。当然
- 学力が高い≠将来成功する
ではありません。
↓ここから本題
各家庭によって経済的に差があるのは致し方ないのかもしれません。
- 高い学力の家庭に生まれれば、高い学力を有している。
- 低い学力の過程に生まれれば、低い学力を有している。
残念ながらこれはゆるがない事実です。家庭格差が子供の学力に大きく影響しております。(データからの統計的検定で示されています)
その理由を言語にするのなら、親自身が勉強してこなかった、親が子供に勉強の本質や大切さをうまく伝えられない、勉強することで将来何に繋がるかを身体で示せていない等あがります。
それなら、子は諦めるしかないのか、親は自分の学歴が低いのを嘆くしかないのか。
そんなことありません!
子どもは子どもでできること。親は親でできること。それぞれあります。
今日は学力をあげるために「子供ができること」「親ができること」をまとめていきたいと思います。
子供ができること
いたってシンプルです。「学習時間」と「宿題をやる」です。
あたりまえやん、何もひねりがないと思うかもしれませんが、この2つが何よりも学力への影響が高いという結果でした。
学習時間について
ではどのくらい確保すればよいのか。それは家庭経済が低い家庭でも1日あたり、「30分以上」取り組むだけでも効果が表れるという結果でした。
また、長くやれば良いというわけではなく、「1時間以上」「1時間半」・・・「3時間以上」と時間を増やせば増やすほど、学力が上がるのは間違いないのですが、「まったくやらない」と「30分以上」の2つで比較すると差が大きいのです。
これはどの階層の子にも言えるのですが、まずは30分を目標にやってみてはいかがでしょうか。
宿題をやるについて
宿題に関しては「意味がない」という意見が出てきそうですが、私は場合によるが正解だと思います。例えば、ハイレベルな宿題、めっちゃ簡単な宿題。これは確かに意味がないのは言うまでもありませんが、やらされている、もしくはとりあえず先生に言われたからやるでも意味がないと思っています。
というのも、私自身、勉強とは「自分の知っていることをいかに工夫して、目の前にある課題をどうやりとげるか」を考えるものだと思っています。また、人間は1度では覚えられないので「時間をあけて再度取り組むことで知識を定着させるもの」とも思っています。宿題はその各個人の勉強を助けるものであり、そう位置付けるべきだと思っています。
当然、何も考えなしにやっていては工夫がないし、やらされていて、数学等解法を定着させないといけない教科は答えや友達の解答をうつしていては自分の腕の筋肉の無駄遣いと言わざるをえません。シャーシンの無駄です。そんなものに金を使うのなら私はアメを買います。
そうはいっても、宿題がわからない、レベルが適切でない等ある場合は次のように対処してみてはどうでしょうか。
- 宿題がわからない ⇒ 友達等、まわりの人にアドバイスを求める。
- レベルが低い ⇒ 本屋にいき、自分の興味あるものを買う。
- レベルが高い ⇒ 思い切って1学年下の問題集で練習
特に宿題のレベルが高いと思うのなら思い切ってレベルを下げるのが一番だと思います。(宿題はださないと怒られるのなら、あらかじめ先生と相談しておきましょう。)
親ができること
少し強引な方法もありますが、以下になります。
子供と進路について相談する。学校や地域との関わりを持つ。環境を変える。
条件によっては子供の勉強に関与してはならない。
とくに、経済階層が高い家庭かつ学力を有している家庭では、明確な進路目標があるという結果でした。(おそらく友達同士で話したりしても話さなかったり、ひとまず大学までは行きたいという解答かもしれません。)順に説明します。
子供と進路について相談する
ひょっとしたら子供によっては耳が痛い話となるかもしれません。特に受験が近くになると嫌が応でも意識させられます。
さらに一歩進むと「将来何になりたいのか」こんな相談もするかもしれません。
どんな内容について話したらよいかはネットに検索をかければいくらでも情報がでてくると思いますので、自分の子供の性格にあった内容に絞って調べていくとよいかと思います。
学校や地域との関わりを持つ
いわゆるPTAや自治会ボランティア(今でもあるのか)になります。同じ学校に通う子たちの親御さんと関わるのは子供からの情報もあり、親からの情報もあることから、かなり有益なようです。また、高い階層にいる親御さんは子供を塾等に通わせていることなど、社会とのつながりが広く、有益な情報を多く得ているとも推測できます。
親が学校と地域とのつながりを豊かにすることは子供にとってプラスの効果となる結果でした。
環境を変える
少なからず子供は周りの環境に大きく影響を受けます。いい友達がいればそれにつられ、大きく成長しますし、逆もしかりです。
もし、あまりにも子供が今の環境に適さない、負の効果が強すぎるというのであれば、転校をするのも一つの手です。
ただ、やってはいけないこともあります。
それは「いい環境を求めての転校」になります。あくまで今現時点で、子供にとって悪いことがないのに、親が子のためと思い、身勝手な転校は子供のためにはなりません。
いずれにせよ、環境を変える際には慎重になるべきでしょう。
条件によっては子供の勉強に関与してはならない。
これは意外でした、どんな親にせよ、子とコミュニケーションとる、関わりを持てるという意味ではかなり有益と思っていたのですが、「親が内容に知識をもたずに関与すると負の効果」となってしまうようです。
効果がないならまだしも、負の効果、つまり、子の学力が下がるというのです。
おそらく、親ができていないのを理由に勉強しなくてもなんとかなる。と思っているのかもしれません。
もし、自分がわからないのであれば、わからなくて苦労したこと、一緒にわかるよう互いに勉強するなどの補強が必要になるかと思います。
どんな子も可能性は無限大!私もそう思いたいですが、おかれている環境の現実や事実は平等ではありません。大事なのはどう打開するか。
学力があるから将来成功するとも限らないし、学力がなくても成功することもあります。
大事なのは、どれだけ自分が本気になって考え、目の前の課題を解決できるか。
その訓練をするのが子供のときからやるべきことなんだと思います。
このブログを始めたのも「知識を定着させたい」という思いから始めています。
まずは継続が目標です。頑張ります。
参考書籍
学力格差への処方箋 [分析]全国学力・学習状況調査 [ 耳塚 寛明 ] 価格:3,190円 |