【教育・子育て】思春期の子とのより良い関係を目指して

子供が学習に求めているものは何だろうか。

今よりも新たな自分への進化。

つまり、昨日よりも今日の自分が優れている。このような実感を持てれば嬉しいことでしょう。

子供の頃に多くの時間を共有する大人といったら、親と教師になります。

家庭と学校でどんな大人と関わるかが重要になってくるかと思います。

今日は思春期の子供で家庭と学校における「共感の一致は難しい」「子供の善悪のとらえ方、なぜウソをつくのか」についてまとめていきたいと思います。

共感の一致は難しい

誰しも育った環境はことなるもの。

貧しい家で育った人、スパルタ教育を受けて育った人、浪人を経験した人、犯罪を犯して育った人・・・

例を挙げていったらキリがないですね。

つまり、同じ立場を経験したことのない人と共感することは簡単ではない。という事は頭に叩き込んでおきましょう。

人が共感を抱く原理としては、自分と似ていると感じる人たちにはすぐに輪を広げますが、違うと見える人たちとはそうともかぎりません。

共感性の感覚は

に強く従います。なので子供たちの間でも、つい最近まで仲良かったのに、急に話さなくなる、違うグループに所属するなんてことはよくあります。

 

 他者の見方を深く理解する能力は、思春期後半から早期成人期まではっきりと表れてきません。ですが、認知能力と思考する能力は思春期にかけて大きく発達します。

これらを融合するとどうなるか。

思春期の子供は何でも知っているようにみせたい、でも深くは理解できていないという事実

このような状況もあることから、確かに形上の共感はできても本当の意味での共感は難しいです。

ではどうすればよいのか。

それは日ごろから「肯定的な関係性の構築」が大事になります。

うまくいかないときこそ、正しい記憶を呼び覚ましてくれる励ましてくれるなど、あと一歩を手助けしてくれる大人との親密な関係が良い影響を及ぼします。

 

ですが、様々な個性をもった子供が集まるのが学校です。

 

教師にも葛藤があります。

身勝手な行動する子、指示の意図をくみ取れずに我が道を進む子などなど・・・

ストレスをかなり感じながら仕事をする教師もいます。

 

そんな教員に「肯定的な関係性を構築」せよ!といってもキツイものがあります。(こうなる以前に、教師の使命として「肯定的なとらえ方」は生涯勉強していくべき課題と認識しておくべきだと思います。それ以上に、学校がそういう環境や仕組みを整えるべきだと思います。)

 

そのような事態に備え、大事なのが親と子の関わりです。

親が子を肯定的にとらえてくれるだけでも、教師からの働きかけとは無関係に子に作用します。ある研究では教師からの低い働きかけも、親からの肯定や期待が教師の働きかけを滅殺したという研究があるくらいです。

 

一番良いのは親、教師の両方から「肯定的な関係」を築けることが何より望ましいです。しかし、両方そろうのは難しいという立ち位置にいる子供や家庭、学校があるでしょう。

少なくとも自分は!という視点を忘れずに、互いに良い関係を目指して頑張っていきたいですね^^

 

参考書籍

 

教育効果を可視化する学習科学 [ ジョン・ハッティ ]

価格:5,940円
(2021/8/6 10:42時点)
感想(0件)